小学校受験を検討している保護者の方なら、幼児教室選びに悩んでいる方も多いでしょう。
今回は、幼稚園・小学校受験の老舗である「伸芽会」について、その特徴や強み、評判を分かりやすくご紹介します。
伸芽会の特徴と概要
伸芽会(しんがかい)は、1956年に設立された幼児教室で、幼稚園・小学校受験対策のパイオニアとして知られています。現在は東証プライム上場のリソー教育グループに属する株式会社伸芽会が運営しており、本社は東京都豊島区目白にあります。
半世紀以上の歴史を通じた実績があり、幼児教育分野で蓄積された独自のノウハウと経験を持つリーディングカンパニーと評価されています。
対象年齢は1歳~6歳(小学校受験年度まで)で、幼稚園受験・小学校受験コースのほか、同グループで託児施設「伸芽’Sクラブ」や学童保育も運営しており、早期教育から小学校入学まで一貫したサポート体制を整えています。
首都圏を中心に全国22教室を展開しており、東京都内だけでも16教室を構えるなど、アクセスの良さも魅力です。
受験対策の強み
伸芽会の小学校受験対策は、「創造性」や「自発的思考力」を育てる独自の教育が最大の特徴です。
詰め込み型の知識暗記ではなく、子どもの「なぜ?」「どうして?」という好奇心を引き出し、自分で発見し考える力を養う指導方針を掲げています。
授業では、答えをすぐに教え込まずに考えさせる、五感を使った体験を通して確実に理解させる、多様な考えに触れ自分で課題解決する力を育てる、といった指導が行われます。
幼児期の創造力・探究心・自立心をバランス良く伸ばすことを目指しており、小学校受験で求められる資質の向上に繋がる教育を提供しています。
具体的なカリキュラムは年齢別に細かく設定され、1歳クラスから年長クラスまで年齢ごとの発達に応じたコースが用意されています。
年長児(受験直前)の総合クラスでは、観察や実験を多く取り入れた授業で総合的思考力を養うとともに、ペーパー(プリント)課題だけでなく口頭発表・巧緻性・運動・行動観察・面接練習・願書指導まで総合的にフォローします。
指導は経験豊富な講師陣が担当し、「記憶が苦手な子にも楽しんで覚えさせる工夫」「人見知りの子を集団に溶け込ませるアイデア」など、合格実績のあるプロ教師ならではのテクニックで子どもの個性を伸ばします。
伸芽会の合格実績
伸芽会は、長年にわたり首都圏の名門小学校に多数の合格者を輩出してきました。
2025年度の合格実績では、青山学院初等部、学習院初等科、暁星小、慶應義塾幼稚舎、早稲田実業初等部、光塩女子学院初等科、香里ヌヴェール学院小学校など、各有名私立小学校に二桁の合格者を送り出しています。
幼稚園受験においても、白百合学園幼稚園、日本女子大附属豊明幼稚園、雙葉小附属幼稚園など、難関幼稚園への合格実績も豊富です。
これらの実績から、伸芽会は幼児教室業界の中でもトップクラスの実績と評価を得ていると言えるでしょう。
合格実績はこちら➡️ https://www.shingakai.co.jp/achievement/
伸芽会の評判
伸芽会は、長年の歴史と合格者数の多さから「お受験界で安心の大手」という信頼感があります。
保護者からは「お受験専門で長年やっているだけあって合格実績はすごい」「勉強だけでなく礼儀作法などもしっかり指導してくれる」など、合格実績の信頼性と人間教育まで含めた指導を評価する意見が目立ちます。
また「志望校別の模擬面接を受ける機会があり、本番の様子が分かった上で受け答えを修正できて良かった」など、面接対策など手厚いサポートに満足する声もあります。
一方で、「授業終了時間が遅く幼児には負担だった」「講師の質にバラツキがある」といった指摘や、「年長になると受験準備中心になるのは仕方ないが、受験をしない子向けの伸び伸びコースが無いため途中で別の教室に移った」という声もあり、伸芽会は基本的に“受験をする家庭向け”のカリキュラムである点に留意が必要です。
費用面については「やはり料金が高かった」という声や、「オプション講習まで取るとかなり高額になる」という指摘が多く、金銭負担の大きさを覚悟する必要があるとの口コミが複数あります。
まとめ
伸芽会は、幼児教育のパイオニアとして、長年にわたり多くの小学校合格者を輩出してきた実績と信頼のある幼児教室です。
「教えない教育」をモットーに、子どもの創造性や自発的思考力を育む指導方針を掲げています。
1歳から始められる年齢別のきめ細かいカリキュラムや、受験対策だけでなく礼儀作法などの人間教育にも力を入れている点が特徴です。
一方で、費用が高額になる傾向があることや、受験しない子ども向けのコースがないなどの点は留意が必要です。
これらの特徴を踏まえ、お子さんの個性やご家庭の教育方針に合わせて検討することが大切です。