絵本の読み聞かせの習慣、どう作る?
小学校受験では「言葉の力」がとても重要です。面接やペーパーテストだけでなく、行動観察でも「話を聞いて理解し、自分の考えを伝える力」が求められます。その土台となるのが、幼少期の語彙力や読解力です。
でも、「読み聞かせをしなきゃ」と思いながら、なかなか習慣化できない… という声をよく聞きます。忙しい日々の中で無理なく読み聞かせを続けるには、どうすればいいのでしょうか?
今日は、今日から始められる「シンプルな読み聞かせ習慣」の作り方をご紹介します。
1. 1日5分から始める
「毎晩30分の読み聞かせ」など、大きな目標を立てると続けるのが難しくなります。まずは、たった5分でOK。
たとえば、
- 朝食後やお風呂の後の5分
- 寝る前の布団の中で1冊だけ
と決めてみると、習慣化しやすくなります。
短い時間でも、毎日続けることが大切です。「今日は読めなかった…」と罪悪感を持つよりも、「1日5分でも続けられた!」という達成感を積み重ねていきましょう。
2. 「ながら読み聞かせ」でもOK
座ってじっくり読むのが難しい場合は、「ながら読み聞かせ」を取り入れてみましょう。
- 料理をしながら、お気に入りの絵本を読み上げる
- お風呂の中で、水に濡れても大丈夫な布絵本を読む
- 車の中や移動中に、音読してあげる
完璧を求めず、生活の中に「ちょっとした読み聞かせ」を組み込むだけでも十分です。
3. 子どもが好きな絵本を選ぶ
「どんな本を読めばいいの?」と悩むこともあるかもしれませんが、最初は子どもが好きな本を優先しましょう。
親が「これは良い本だから」と思っても、子どもが興味を持たなければ続きません。
たとえば、
- 乗り物が好きなら電車や車の本
- 動物が好きなら動物が出てくる絵本
- おばけが好きならちょっぴり怖いお話
読み聞かせを楽しい時間にするためにも、子どもがワクワクする本を選ぶことが大切です。
4. 絵を指さしながら読んでみる
読み聞かせの時に、ただ文字を読むだけではなく、絵を指さしながら読んでみるのもおすすめです。
例えば、
「この子、どんな顔してる?」
「この動物、なんて鳴いてるかな?」
と声をかけると、子どもが話したり、考えたりするきっかけになります。これは、小学校受験でも求められる「表現力」や「コミュニケーション力」のトレーニングにもなります。
5. 「読まなきゃ」ではなく「楽しむ」ことを大切に
親が「毎日読まなきゃ」とプレッシャーを感じてしまうと、読み聞かせが義務のようになり、楽しめなくなってしまいます。
大切なのは、「楽しい時間を共有すること」です。
「今日は読めなかったな」と思っても大丈夫。翌日、子どもが「読んで!」と言ったら、そこでまた始めればいいのです。
まとめ:少しずつ、無理なく続けることが大切
読み聞かせは、親が頑張りすぎなくても大丈夫。大切なのは、小さな習慣を積み重ねることです。
今日からできること
- 1日5分から始める(時間を決めると習慣化しやすい)
- 「ながら読み聞かせ」を活用する(お風呂・移動中など)
- 子どもが好きな本を優先する(楽しい時間にする)
- 絵を指さして会話を増やす(表現力や語彙力アップにつながる)
- 「読まなきゃ」ではなく「一緒に楽しむ」気持ちを大切に
少しずつでも、続けることが子どもの言葉の力や想像力を育む第一歩になります。