小学校受験を目指す中で、「同じ目標を持つ親同士のつながり」が、思っている以上に心の支えになることがあります。
でも、教室の待合室や模試の会場で「いきなり話しかけるのはちょっと怖い…」「不審がられたらどうしよう」とためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お受験のママ友・パパ友をどう作るか、また作るべきなのか、どんな関係性が理想なのかを、実際の経験談も交えながら詳しく解説していきます。
いきなりの声かけは、慎重に
正直に言えば、お受験の世界は「ガードが堅い人」も多いです。
特に初対面でいきなり「どこを志望ですか?」と聞いたり、「毎日どれくらいやってます?」といった踏み込んだ話題を出すのはNG。相手にとってはプレッシャーに感じることもあります。
最初のうちは、「こんにちは」「今日は暑いですね」などの軽い挨拶を重ねて、雰囲気を見る」のが基本です。
我が家もいまでこそママ友・パパ友がいますが、最初はただ挨拶をしていただけでした。
しかし、お互いに“毎週同じ時間にいるな”と分かるうちに、自然と会話が増えていきました。いきなり話しかけるより、挨拶を続けて、相手が話しかけてくれるのを待つのも大切です。
一番自然なのは「子ども同士のつながり」から
やはり、最も自然で成功率が高いのが、子ども同士が仲良くなることをきっかけに親が話すようになるというパターンです。
教室の帰り道、「一緒に遊びたい!」という子どもの一言から、そのまま親同士が立ち話になり、連絡先を交換するというのは、よくある流れです。
また、模試や行事で同じ班になった子たちが意気投合して、その後も連絡を取り合うようになることもあります。
経験談ですが、子ども同士が“お絵かきの時間に隣になって仲良くなった”のがきっかけで知り合うこともありました。帰りに“また会えるかな?”と言い出したので、勇気を出してその子のママに話しかけたら、とても感じのいい方で、その後、模試や行事のときに一緒に行動するようになりました。
子どもがきっかけを作ってくれるのを待つというのも、立派な戦略です。
教室や模試での「共通体験」を活かす
意外と効果的なのが、「同じことを一緒に経験した」という共通項を話題にすることです。
- 「さっきの模試、難しかったですね…」
- 「あのプリント、うちの子も苦戦してました」
- 「この時間、いつも混んでますね」
といった、「同じ場所にいるからこそ言えること」で話しかけてみましょう。
ちょっとした共感のやりとりが、距離を縮めるきっかけになります。
模試の後に“全然集中してなくて…”と苦笑いで話しかけたら、“うちもです”と笑ってくれて、そこから自然といろいろ話すようになるパターンも多いです。
SNSやグループでつながるケースも
最近では、教室単位や模試のグループで、非公式なLINEグループやSNS上のつながりが生まれることもあります。
ただし、こうしたグループには注意点も。
情報が多すぎて疲れたり、誰かの投稿で焦ってしまったりすることもあるため、情報に振り回されない距離感を持つことが大切です。
ママ友・パパ友を作るべき?という疑問について
無理に友達を作る必要はありませんが、「一人じゃない」と思える存在がいるだけで、受験期の不安や孤独感がぐっと軽くなるのは事実です。
また、情報交換ができる、願書や面接の準備で視野が広がる、模試や行事の同行で心強い――といった実利もあります。
とはいえ、「深入りしすぎず、気の合う人とだけゆるくつながる」ことを意識すると、心地よい関係が続きやすくなります。
まとめ・結論
お受験のママ友・パパ友づくりは、焦らず、無理せず、子どもをきっかけに自然につながることがポイントです。
初対面でいきなり志望校を聞くのではなく、まずは「こんにちは」から。
子どもがきっかけを作ってくれる場合も多いので、親がリラックスして見守る姿勢が大切です。
同じ道を歩む仲間がいるというだけで、受験期はずっと穏やかになります。
大切なのは、情報より「信頼」。無理のない関係を大事にしていきましょう。