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小学校受験かインターナショナルスクールか?〜バイリンガル教育を意識する家庭のための選択ガイド〜

Q&A・相談室

小学校受験を考える理由のひとつに、「英語教育の充実」 を挙げるご家庭が増えています。

とくに、将来のグローバル社会を見据え、幼少期からバイリンガル環境に慣れさせたい と考える方にとって、

  • 小学校受験と並行してインターナショナルスクールも検討する
  • 受験校は日本の小学校、でも英語環境は整えたい
  • 私立小学校とインターナショナルスクール、どちらに進ませるか迷っている

という悩みは、非常にリアルで現実的なものです。

今回は、インターナショナルスクールのメリット・デメリットを整理し、どのような家庭に向いているのか を具体的に考えてみましょう。


インターナショナルスクールのメリット


1. 高い英語力が自然と身につく

授業だけでなく、日常生活すべてが英語環境という学校も多く、使える英語を実践的に習得 できます。

→ 英語塾では得られない、自然なアウトプットの機会が豊富です。


2. 多文化・多様性の中で育つ

多国籍の子どもたちとの関わりを通じて、異なる価値観や文化を受け入れる感性が育ちます。

→ 将来的な国際理解力や協調性の土台に。


3. 自主性・創造性を重視した教育

日本の詰め込み型教育とは異なり、「自分の考えを持つ」「表現する」ことを大切にする指導方針 の学校が多くあります。

→ プレゼン力や自分の意見を伝える力が早くから育ちます。


4. 海外大学への進学がしやすい

IB(国際バカロレア)やアメリカ式、英国式など、世界標準のカリキュラム を取り入れている学校も多く、海外進学の選択肢が広がります。


インターナショナルスクールのデメリット


1. 学費が高額

年間200〜300万円以上かかる学校も多く、経済的な負担が大きくなります。


2. 日本語力・日本文化の学びが不十分になりやすい

英語環境がメインである分、日本語の読み書きや常識、礼儀などが弱くなる傾向 も。

→ 日本社会への適応力が不安になる場合もあります。

セミリンガル問題

セミリンガルとは、「2つ以上の言語を話すが、どの言語でも十分に使いこなせていない状態」のことを言います。

インターナショナルスクールでは、主に英語など日本語以外の言語で授業が行われます。そのため:

🏠 家庭では日本語を使っていても、
🏫 学校では英語を使う

この環境により、どちらの言語も十分に発達しないリスクがあります。

結果として、日本語は話せるが読み書きが弱い、英語も日常会話はできるが学術的な語彙や表現が弱い、などの懸念が生じます。

参考: 小川(2016)「早期バイリンガル教育の潜在的リスク : セミリンガル生成のメカニズムと二つのリスク体系」盛岡大学紀要 https://morioka.repo.nii.ac.jp/records/3848 2025/4/10アクセス。


3. 保護者の英語力が求められる場面がある

学校とのやり取り、行事参加など、英語での対応が必要な場面も多い ため、保護者自身の語学力が問われることも。


4. 日本の教育制度上の位置づけに注意が必要

多くのインターナショナルスクールは、日本の学校教育法第1条に基づかない「各種学校」扱い のため、義務教育との関係や進学先によっては制度的な壁が生じる場合があります。


インターナショナルスクールに向いているご家庭とは?


向いているご家庭

将来的に海外赴任や移住を視野に入れている
高い英語力や国際感覚を重視したい
経済的に学費負担が可能
子どもに自主性・創造性を育てたい


向いていない(慎重に検討すべき)ご家庭

日本の大学受験を前提としている
子どもに日本文化や日本語の力をしっかりつけたい
英語だけでなく、バランスよく学ばせたい
親が英語でのサポートに不安がある


私立小学校×英語教育という選択肢

私立小学校の中には、英語教育に力を入れている学校も増えてきています。

  • 週に複数回の英語授業
  • ネイティブ講師によるオールイングリッシュ指導
  • 海外研修・英語キャンプなどの国際交流プログラム

「日本の教育+実用的な英語力」 のバランスを求める家庭には、私立小学校が良い選択肢になることも。


まとめ:英語教育重視のご家庭が選ぶべき方向は?


英語力を軸にした進路の選び方

目的向いている進路
高度な英語力+国際環境インターナショナルスクール
日本の大学進学+実用的英語力英語教育に力を入れる私立小学校
海外赴任が確定・予定ありインター+IBなど国際カリキュラム
バイリンガル教育を家庭と両立国内私立小+家庭での英語サポート

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