小学校受験を考えていても、「まだ幼児教室に通う決心がつかない」「教室に通っているけれど、家庭でも学習習慣をつけたい」──そんなご家庭は多いのではないでしょうか。
この記事では、私立小学校のお受験に向けたおすすめの家庭学習の方法 をご紹介します。
市販のペーパー教材以外にも、おうちでできる工夫や親子で楽しく取り組める学習法 を具体的に解説していきます。
家庭学習を取り入れるメリット
家庭学習を取り入れることには、いくつかの重要なメリットがあります。
まず、子どもは自分のペースで学習を進めることができるため、理解が不十分な部分に時間をかけ、得意な分野はどんどん先に進むことができます。
親が子どもの学習をサポートすることで、親子のコミュニケーションが深まり、信頼関係を築く良い機会にもなります。
また、学習を生活習慣の中に組み込むことで、学びが日常の一部となり、自然と知識が身につきます。
さらに、家庭学習を通じて、教室では見えにくい子どもの得意なことや苦手なことが明確になり、個々の能力に合わせた効果的な学習指導が可能になります。
家庭でできるおすすめ学習方法
1. 市販のペーパー教材を取り入れる
王道ではありますが、ペーパー学習の経験を積むことは受験対策において基本です。次のような点に留意しましょう。
✅ 年齢・レベルにあったものを選ぶ
無理に進んだ内容を選ばず、「できた」を積み重ねられるレベル感を大切に。
✅ 1日1〜2枚、時間は10分以内を目安に
量より質。「集中して終える」習慣を育てましょう。
✅ 取り組んだら、必ず「よく頑張ったね」と声をかける
正解・不正解より、取り組んだ姿勢を褒めることが継続のカギ。
2. 親子で「話す・聞く」の練習をする
私立小学校の受験では、面接や行動観察で「話す力」「聞く力」が試されます。
✅ お話づくり遊び:「3つの絵を選んで、順番にお話を作ってみよう」
✅ しりとり、なぞなぞ、ことば遊び:語彙を増やし、ことばに親しむ時間に。
✅ 今日のできごとを話す時間を作る:「一番楽しかったことはなに?」
3. 身の回りのことを「自分でやる」習慣をつける
私立小学校では、基本的生活習慣も重視 されます。
✅ 毎朝の準備を自分でやってみる(着替え、持ち物準備)
✅ お手伝いをルーティン化する(お箸を並べる、洗濯物をたたむ)
✅ 時計を見て行動する(「長い針が6になったら、出発ね」)
これらはすべて、「行動観察」や「生活力」を見る試験にもつながります。
4. 絵本の読み聞かせ+対話
✅ 毎日1冊でOK。丁寧に読む
読むことそのものより、「親子で同じ世界を味わうこと」が大切です。
✅ 読み終えたあとに、簡単な質問を
「この子はどんな気持ちだったと思う?」
「似たようなこと、○○ちゃんもあった?」
感情を言葉で表す力、想像力、表現力を育てるチャンスです。
5. 知育遊び・ゲームで「学ぶこと=楽しい」に
✅ パズル、ブロック、カードゲーム(構成・図形感覚・記憶力アップ)
✅ シール貼り・ハサミ・折り紙(巧緻性トレーニング)
✅ 季節の行事に親しむ制作・観察活動(行事や自然への関心を育てる)
6. 家庭学習を記録する「見える化」もおすすめ
✅ カレンダーにシールを貼る
✅ 「今日はどんなことをがんばった?」を記録する親子ノート
記録することで子ども自身が「やった!」という達成感を得られます。
家庭学習を成功させるためのコツ
- ✅ 完璧を目指さない(毎日でなくてもOK)
- ✅ 時間よりも「集中して終える」ことを重視
- ✅ できたことは必ずほめる(結果でなく、姿勢を)
- ✅ 無理に進めすぎない。楽しく続けられる範囲で
教室に通う前だからこそ、家庭で育てておきたい力
- 集中して取り組む力
- 言葉で伝える力
- 生活の中で学びを見つける力
- 親子の信頼関係と学習習慣
これらの土台があると、後から教室に通ったときにもぐんと吸収力が高まります。
まとめ:家庭学習は「日常を学びに変える」ことから
家庭学習は、特別な教材や時間がなくても始められます。
大切なのは、「子どもの目線で学びを楽しむこと」と「小さな積み重ねを大切にすること」。
学習を特別なものにせず、楽しく日常に溶け込んだものにしてあげたいですね。