家庭学習を無理なく続けるコツ:親子で育む“日常の学び”の力

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小学校受験を目指すご家庭にとって、「家庭学習をどう継続するか」はとても大きなテーマです。

「塾に通っているから大丈夫」と思いたい気持ちもあるかもしれませんが、日々の家庭学習の積み重ねが、実はもっとも子どもの力になります

特に、親子で過ごす何気ない日常の中に「学びの時間」を作ることが、心の安定と学習習慣の定着につながっていきます。

毎日続けられる“ちょっとだけ”の学びが、成功のカギ

子どもの集中力は、実は長時間の学習よりも、短時間の積み重ねの方が伸びやすいとされています。

たとえば、

  • 朝食前に「1問だけ」ペーパーをやってみる
  • お風呂で「今日覚えた言葉」を親子で復習する
  • 絵本に出てきた四季や行事を話題にする

こうした“ながら学習”ともいえる工夫は、子どもにとって自然な学びの一部になります。特に受験期は、生活のすべてを学習に変換する意識が大切です。

「なぜ家庭学習が重要なのか」の2つの理由と、家庭での取り組みを大切にするわが家の体験談は、以下の記事にも書いてありますので、ご覧ください。

なぜ“短時間・高頻度”が効果的なのか?

これは「分散学習」と呼ばれる学習法に由来しています。

脳科学の観点からも、短い時間に集中して何度も繰り返す方が記憶の定着率が高くなることがわかっています。ですから、毎日たった5分でも、親子で一緒に机に向かう習慣があるかどうかが、数ヶ月後の伸びに大きな違いを生みます。

【参考記事】分散学習は本当に効果があるのか?科学的根拠や効果的な取り組み方を徹底解説! https://hitocolor.co.jp/kokolog/effects-of-distributed-learning

「できなかった日」を責めない。だから続く

完璧主義は、家庭学習の敵です。

親として「ちゃんとやらせなきゃ」という思いが強くなりすぎると、子どもにとって家庭学習が“プレッシャー”になってしまいます。

「今日はできなかったけど、大丈夫。明日は一緒に頑張ろう!」

このように温かく寄り添う声かけが、子どものモチベーションを引き出します。

特に小学校受験では、「学力」だけでなく、「人柄」や「親子関係」も見られています。家庭での学習が、親子の信頼関係を育む時間にもなっているのです。

実際のご家庭の例

たとえばある有名私立小に合格したご家庭では、毎朝5分だけ「ぬりえプリント」をやることを習慣にしていました。

その子は工作やお絵かきが好きだったため、算数や言語のプリントにすぐ取り組むことは難しかったのですが、好きなことを“入り口”にして学習の習慣を作ったのです。

無理なく楽しく、が何よりのポイントです。

親の“背中”を見せることも立派な学び

もうひとつ大事なのは、親自身も「学ぶ姿勢」を見せることです。

たとえば、親が読書する姿や、ニュースに関心を持つ姿を見せるだけでも、子どもは「学ぶって楽しいことなんだ」と自然と感じ取ります。

子どもは言葉よりも行動を見ています

だからこそ、「一緒にやろうか」と言いながら、親もとなりで読書をしたり、問題を解いてみたりする姿勢が大切です。

Q&A:よくあるお悩みにお答えします

Q. 共働きで時間がとれません。どうすれば?
A. 忙しいからこそ、「時間をつくる」のではなく「時間を見つける」意識が大切です。通勤時間に絵本を音読する音声を聞かせる、帰宅後の10分やお風呂の時間を“おしゃべり学習”にするなど、小さな工夫が力になります。

Q. 続けるコツが知りたいです。
A. “できた日”をカレンダーにシールで記録するなど、目に見える達成感を取り入れると、子どももモチベーションが上がります。もちろん、ご褒美のように毎日ほめてあげることも忘れずに。

私立小学校のお受験に向けたおすすめの家庭学習の方法や、おうちでできる工夫や親子で楽しく取り組める学習法、継続のコツについては以下の記事でも具体的に解説しています。

まとめ・結論

家庭学習は、「長時間」「難しい内容」ではなく、「親子で一緒に」「短時間で楽しく」がポイントです。

毎日の小さな積み重ねが、大きな成長につながります。

そしてなにより、子どもが「自分は愛されている」と感じられる安心の中でこそ、学びは深まり、広がっていくものです。


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