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小学校受験で求められる「巧緻性」とは?〜年齢別トレーニングと日常生活での育て方〜

学習・対策情報

小学校受験では、ペーパー試験だけでなく、「行動観察」や「制作課題」などで、子どもの手先の器用さ=巧緻性(こうちせい) が見られます。
巧緻性は、ただの器用さではなく、「手先を使って集中して作業に取り組む力」 とも言えるもの。

この力はすぐには身につかないため、年齢に応じて日々の生活の中で少しずつ鍛えていくことがとても大切です。


巧緻性が見られる小学校受験の場面

  • 制作課題(折り紙・ちぎり絵・工作)
  • 生活習慣(ボタンをとめる・靴を揃える・ハンカチをたたむ)
  • 観察テスト(丁寧に道具を使う・色塗りをはみ出さず行う)
  • 行動観察(指示通りの作業ができるか・周囲と協力して手を動かせるか)

年齢別:巧緻性を育てるトレーニング


【2〜3歳】

「手先を使う楽しさ」を知る時期

  • 積み木やブロックを重ねる
  • シール貼り・はさみの練習(安全なクラフトばさみ使用)
  • スプーン・フォークを正しく持つ練習

日常のポイント

  • おしぼりをたたむ、おはしの練習を始めてみる
  • 「自分でやってみよう」を大切に

【4歳前後】

「動作の正確さ」を少しずつ意識させる時期

  • 折り紙で折線通りに折る
  • のりを使って貼り付け(のりの量や範囲に注意)
  • 紐通しやボタン留めのおもちゃ

日常のポイント

  • 洋服のボタンを自分でとめる
  • 靴を正しく揃える・衣類をたたむ習慣

【5歳〜受験直前期】

「丁寧さ」と「指示通りに行動する力」を鍛える時期

  • 制作課題の模擬練習(例:はさみ+のり+折り紙で完成させる課題)
  • 時間内に丁寧に作業する練習(指示をしっかり聞いてから始める)
  • 図形パズルや点つなぎ、間違い探しなども◎

日常のポイント

  • お手伝い(豆をつまむ、洗濯物を仕分ける、ハンカチをきれいにたたむ)
  • 自分でお弁当を詰めるなど「目的を持って手を動かす」経験を意識的に

巧緻性を高めるおすすめのおもちゃ・グッズ


1. はさみ練習帳・クラフトはさみ

→ 線を意識して切る練習に。指先のコントロール力を育てます。


2. くもんの「かみこうさく」「ぬってみよう」シリーズ

→ 年齢に合った段階的な課題がそろっており、家庭で取り入れやすい教材。


3. マグネットブロック・ピタゴラスなどの立体パズル

→ 図形感覚を育てつつ、細かい組み立てで手先の器用さを養います。


4. 紐通し・ボタン練習おもちゃ

→ 服のボタン練習にも直結。集中して取り組むのにぴったり。


5. シールブック・点つなぎ・間違い探しドリル

→ 指先を使う+集中して取り組む遊び。楽しく続けやすいのが魅力。


巧緻性を育てる親の関わり方


1. 完成度より「ていねいに取り組むこと」を褒める

→ 「ゆっくりがんばってたね」「角がきれいに折れてたよ」など、過程を肯定する声かけ を。


2. 「自分でやる」習慣を家庭で大切に

→ 手伝いすぎず、時間がかかっても「見守る」「待つ」姿勢を。


3. 「一緒に作って楽しむ」時間をつくる

→ 工作や折り紙、料理のお手伝いなど、親子で一緒に手を動かす経験が、手先の動かし方+成功体験の積み重ね に。


まとめ:巧緻性は「毎日ちょっとずつ」で伸びる


年齢別のポイントまとめ

年齢ポイント活動例
2〜3歳手先を使う楽しさ積み木、シール、スプーン練習
4歳前後動作の正確さ折り紙、のり貼り、ひも通し
5歳〜丁寧さ・指示理解制作課題、パズル、点つなぎ

小学校受験で問われる「巧緻性」は、一夜漬けでは身につきません。
毎日の生活の中で「自分の手でやってみる」「集中して手を動かす」経験を積み重ねることで、自然と育っていきます。


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