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お受験の基礎の基礎〜生活習慣の整え方と、親にできること〜

親の心構え・サポート

小学校受験の対策といえば、ペーパー学習や制作・運動の練習に目がいきがちですが、実はその土台となるのが「生活習慣の自立」です。

多くの私立・国立小学校では、「お話を静かに聞く」「道具を丁寧に扱う」「自分のことは自分でする」といった基本的な生活面の力を重視します。

この記事では、小学校受験に向けて今すぐ取り組める、生活習慣の整え方と、親が意識したい関わり方 を具体的に解説します。


小学校受験で見られる生活習慣の力とは?


  • 衣類の着脱やボタンかけ、靴の脱ぎ履きができるか
  • 道具を正しく使い、終わったら片付けができるか
  • 食事や排泄、持ち物の管理などが自分でできるか
  • 話を聞いて、すぐに行動に移せるか
  • 時間を意識して行動できるか

これらの力は「できて当たり前」とされることも多く、特別なアピールにはなりませんが、「できていないと大きな減点」になってしまうことも。

また、早稲田実業初等部のように、シャツや布団を畳ませるなどの日常動作が出題される場合もあります。


年齢別:生活習慣の整え方


【3〜4歳】

自立への第一歩。「自分でやってみる」機会を増やす

  • 洋服をたたむ、靴を揃えるなどを親と一緒に
  • ハンカチ・ティッシュを毎朝自分で用意させる
  • 使ったおもちゃは「元に戻す」習慣をつける

親の役割
→ 急がず、手を出しすぎず、見守る・待つ 姿勢を大切に


【5歳前後(年中・年長)】

「自分のことは自分で」+「人のことも気にかける」意識へ

  • 着替え・支度・片付けはすべて自分で完了できるように
  • 家族の洗濯物をたたむ、食事の準備を手伝うなど「お手伝い習慣」も◎
  • 時間を見て行動する(例:7時までに食べ終わる)など「時計を見る」習慣もつけたい

親の役割
できたときは必ず言葉で認める。「全部一人でできたね」「ありがとう、助かったよ」


生活習慣を整えるために親ができること


1. 親自身の行動を見直す

子どもは、親の背中をよく見ています。

  • 使ったものを丁寧に戻す
  • 時間を守る・挨拶をする
  • 食事中にスマホを見ない

「日常そのものが教育の場」になることを意識しましょう。


2. 「やり直し」より「やり遂げた経験」を大事にする

多少雑でも、自分で最後までできたら「よくやったね」と伝える。

完璧さよりも、自分でやろうとした気持ちを育てる ことが何より大切です。


3. 決まったリズムの生活を心がける

✅ 毎朝同じ時間に起きる・寝る
✅ 食事の時間、遊ぶ時間、学習時間をルーティン化
✅ お出かけのときは「自分で準備する」流れをつくる

生活リズムが整うことで、心も落ち着き、学びに集中できる環境が整います。


4. 「小さな成功体験」を積ませる

✅ お手伝いカード・お支度チェック表などを活用し、見える形で達成感を得る
✅ カレンダーにシールを貼るなど、モチベーション管理にも◎


生活習慣を育てるおすすめグッズ・工夫


1. お支度ボード・タイムスケジュール表

→ 視覚的に行動を整理できる。毎日のルーティンを「見える化」するのに便利。


2. 巧緻性トレーニングと兼用の「お手伝い道具」

→ 洗濯ばさみ・布たたみ・トングなど、指先を使う作業と生活力の両立が可能。


3. 子ども用のリュック・持ち物整理トレイ

→ 「自分で管理する」練習にぴったり。家庭でも持ち物管理ができるようになる。


まとめ:生活習慣は、すべての受験力の「土台」になる


家庭で整えるべき生活習慣のポイント

分野できるようにしたいこと
支度・身支度自分で着替え・片付けができる
道具の扱い丁寧に使って元に戻す
食事・排泄最後まで一人で行う習慣
ルール・マナー挨拶・順番・待つことができる
時間感覚時計を見て行動する意識

子どもの生活習慣を整えることは、受験の「得点」にはなりにくいですが、全ての行動の土台になり、学校に「安心して任せられる子か」を判断する指標になります。

だからこそ、今この時期から「自分でできる」体験を日々積み重ねていくことが、合格への一番の近道になります。

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